「アーントグランマの逆襲」について思ふこと

「アーントグランマの逆襲」見ました。
本国での放送から早3年…!ようやく!吹替が!
もう無理だと思ったのでとても嬉しいとても

以下感想…感想なのか?これは?
吐き出しです。

 

初めて見たときはグランマちゃんの完全な闇堕ちと、
あのエンドにショックを受けていたわけですが
いややっぱ3年経つと印象も変わりますねと言うか
3年の間にその後の話が先に上陸しちゃったよという話でして。
(こういうSP的な特殊な話が放送しづらいの、なんとかならんかね~と毎度思う)
この回、私のUG二次創作にも多大な影響を与えているので余計考えている期間が長くて
好きという言葉で形容しきれなくなってます。好きです。はい。

結局アーントグランマが目指すところとは何だったのか。
初登場時には、「アンクルグランパと違うやり方で子供を助ける」
というポリシーがあったと思うんですけど、
この回でグランマちゃんは子供を助けることはどうでもよくなってしまったのです。
このことが発覚してからグランパの反撃が始まったのが私は好きで好きで…
グランマちゃん流のやり方でちゃんと子供を助けていたらそこに文句は言わなかったと思うので
グランパにとっての越えてはいけない一線ってここなんだろうな、と。

グランパが子供たちを大好きで大切に思う気持ちが見られると嬉しくなります。
自分がやりたいことをただただやっているようで、
最終的にはその子にとって一番大事なものを与えてくれる。
それはプリシラ・ジョーンズに対してもそうだったと私は思うんですが…
アンクルグランパはサンタクロースの弟ですけど、サンタと違う点として
子供たちに「望んだものそのもの」を与えないところがあると思うんですよね。
困っている子供に対して、
背中を押してくれたり
知らない世界を見せてくれたり
隣を一緒に走ってくれたりする
そういう存在だと私は思うんです。
めちゃくちゃやってなんやかんや丸く収まる…というお話が多いですけど
いつでも最後の一歩は子供たちに踏ませてるんですよね。
それを狙ってやっているかと言うと多分そうじゃない…ですが
天然で子供たちの勇気やポテンシャルを引き出してしまうのが
アンクルグランパなんだよなぁと感じるわけです。
いや引き出されると言うか追い込まれて思わず出るって言うか…

これは私の勝手な妄想ですけど
グランマちゃんはずっとグランパに認めてもらいたかったのかな~と思うんですよね~~
それは私の方があなたより優れているということもだし、
あなたの助け方では私のように傷付く人もいるということもだし。
「ワシのしたことは間違いだった!ごめんよ、君はすごいね」
って一言言ってもらいたくて拗れてしまったのかなあ。
今回の会社の業績を優先して狂っていくグランマちゃんや
その後の「マジギレに注意!」で描かれるグランマちゃんの末路を考えると
アンクルグランパが伝えたかった「遊ぶことも大事だよ」というメッセージは
彼女にとってとても大事なものだったと思うんですよね。
アーントグランマとして生きるとこを決意したプリシラを
「悪」と断定できるかと言うとそれは否ですけど
プリシラが持っているその情熱、そして技術や知識なんかをもし違う方向へ向けていたら
それこそたくさんの子供を、本当に、救えていたかもしれない。
と思うとね、はーやりきれないな。
不器用な女の子と、まっすぐなおじさんでおじいさんの
悲しいすれ違いの話じゃん…とだんだん思い始めています。

あと私が気になったのは猫のピクルスを助けた男の子に
アンクルグランパが認知されていなかったことです。
アーントグランマにアンクルグランパとしての立場を奪われて、
アンクルグランパは「アンクルグランパ」ですらなくなってしまったのかと。
以前自分が出した同人誌で、「アンクルグランパは子供たちから必要とされなくなると消えてしまう」という設定で話を描いたのですが
あながち間違いではなかったのかな~と思いました。
アンクルグランパを「アンクルグランパ」たらしめているものは、アンクルグランパの助けを必要としている子供たちの存在によるもので
「アンクルグランパ」が求められていない場では、アンクルグランパは「アンクルグランパ」にはなれない。
何かもうこれは、哲学か?
サンドイッチ屋で「ジェフ」として働かされたのもそういうことなのかもしれないですね。
あそこでは「アンクルグランパ」は求められていなかった。
アンクルグランパは天性の子供お助け専門家なので
大人のお仕事を手伝うのは難しいんですよね。
言われたことをきちんとこなすのは苦手なんだと思います。

長々書いてきましたがこの回で一番好きなのはラストのUGファミリーのシーンです。
何も言わずともお互いがお互いのこと大好きだってもう分かってるのに
惜しみない愛情を、何度でも言葉と態度で伝えるアンクルグランパ。
みんなだ~いすき!のところを3年前からずっと待ち受けにしています。愛してる。
これはUGだけじゃなくて、前作のSMFAにも通ずる話なんですけど、
作品の中で「友達の存在」をすごく大事に描いているなって思います。
メインキャラはみんな血の繋がりが無くて、
姿形も違えば好みも出身も何もかも、それぞれが目指しているところもバラバラなんですけど、
何の因果か一緒に暮らして、助け合って、笑いあって泣きあって…
時には実の家族よりも友情を優先するところ、本当に好きです。
今回も友達がいなければアーントグランマの陰謀を暴けなかった。
(真っ先に友達を奪うあたりグランマちゃんはやはり頭がいい…)
クリスマス回で分かるように、もしもこの世にアンクルグランパがいなければ
みんな孤独で寂しい思いをしてた、そういうメンバーが今キャンピングカーに集まってて
そのことを知っているのはアンクルグランパだけなんですけど
もちろん「みんなには自分がいてあげなきゃ!」なんてグランパは少しも思ってなくて
ただただ、みんなと一緒にいたいからいる、
何故なら大好きな友達だから。
というその一点で繋がってるんですよね。
多分似たような話をすでに5回くらいはあちこちで書いてるんじゃないかなと思うのですが
言いたいことなので何回も書いていきます。

子供を助けるアンクルグランパと、
そんなアンクルグランパの大事なお友達
というUGファミリーの尊さを改めて感じるお話でした。
明日はみんなでワッフル食べようね。
そんな感じです。
吐いたね~!